人事制度の等級制度内で選択肢の1つである役割等級制度。役割等級制度とは何か、取り入れるとどのようなメリットがあるのかをご紹介します。役割等級制度を採用するか参考にして決めていきましょう。
役割等級制度とは
経営戦略・経営ビジョンと連動させ、そこから逆算することで働く人々の役割を明示し成立する形の等級制度です。人事制度として役割等級制度が始まったのは1980年代のアメリカで、役割1つ1つに等級を設定して待遇を決めます。
統一された定義がない分、企業ごとに自由に等級・待遇・定義を設定することができるというのが大きな特徴です。定義の幅が広くなる分、導入がしやすいため現在導入を進めている企業が増えています。
役割等級制度は、職務等級制度に似ている部分もありますが、役割等級制度の場合は軸としているのが役割です。役割をこなすためにした行動も役割等級制度では評価に含まれるためより細やかな人事評価をすることが可能です。
役割等級制度のメリット
役割に応じて等級を設定すると、会社側は社員に対し理想とする行動を示すことができます。さらに役割に対し等級や報酬を上手く設定することさえできれば、社員の意思統一を狙うことも可能です。スキルだけではなく、行動面も評価に含まれるため役割をこなすだけではなくより良い評価を得るために行動するように導けます。働く人間の向上心をアップさせやすいというのも、役割等級制度のメリットです。